*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

「あら残念。課長別れたそう」


「マジ!? 綾瀬さ、課長ならセッティング可でしょ?」


おいおい……結局どっちでもいいんかい?

イイ男なら。

確かに課長も綺麗な顔して意外にマッチョ、高学歴長身の爽やか系ときちゃモテて当然。

女の扱いに少々難有りとは思うけど聞いたことある。

本当は、ずっと好きな人いるって。

どんな人だろう?

もしかして、その人と結婚を前提に付き合うことになったとか?


「綾瀬~お願い! 副社長とサロンに縁もたらす救世主! 課長との縁ももっと強固にしてよ」


……自分で言うのも何だけど、私が今一番皆の期待を裏切る可能性大……と自惚れていい?

……いいよね? 先輩。

結局一番しつこく納豆張りの粘りををみせた彼女に、飲み会強制セッティングを余儀無くされた。

救いは、誘うだけで手を打つ& 好きなランチ奢りの約束。

フィッティングルームから溜め息付いて廊下に出ると、突然後ろから手で目隠しされて小さな悲鳴を上げてしまう。

振り向くとまた大西課長……溜め息の根源だ。