おっと珍しく先輩までアンパーンチ! とは。

……相パンチ? 相葉ンチ?

くだらないこと考えてプチ笑いの私とは反対に、先輩は超マジ顔で怖いくらい見据えてくる。

……この真剣な顔、あの時と同じだ。

私に告白してくれた時と同じ瞳。


「美愛ちゃんが、ほんの少し勇気を出せば、新たな幸せ手にすること出来るよ。美愛ちゃんみたいに魅力的な子、世の男が放っておくわけない」


それは、身内の欲目のようなもん。

現に類に放りっぱなしにされてる。


「類君は、大バカだよ。逃した魚は大きかったって後悔するに違いない。……させてやりたい。絶対にさせるよ、オー!」