ゆっくりと顔を上げた先輩の澄んだ瞳は赤く、色濃く後悔の念が写し出されていた。


「もう終わったこと。でも今もこうして先輩と一緒に居られて本当に嬉しい。大好きな先輩二人が、幸せで超無限大嬉しい。心からそう思える先輩には、感謝しかないよ」


あ……マジ泣きさせちゃった。

先輩涙もろかったな……姉御すんません。

今度は、私がティッシュBoxを先輩の元に滑らせる。

すると思い切り鼻かむから、つい笑ってしまう。


「俺も大好きだよ。もう一生美愛ちゃんのこと大好きだ。……涼子さんには内緒ね。美愛ちゃんは、俺らにとって超可愛い妹。だから絶対絶対絶対に幸せになってほしいんだ。その為なら俺なんでもする!」