『あんな酷いこと』
……確かに私の気持ち知っていながら、海斗先輩の車で送ってもらった直後、門扉前で告白するなんて残酷かも……。
あの時、相葉先輩の後方の運転席で待っていた海斗先輩は、一度も私を見ようとしなかった。
いつも車を出す時、笑って手を振ってくれていたのに、頑なにと感じるほど真っ直ぐ前を見たままチラリとも私を見ようとせず発進させたことを思い出す。
ふと過去の記憶から戻ってくると、いつの間にか靴を履いたまま少しだけ上がり正座して頭を下げてる姿に思わず走り寄りそうになるけれど、すぐに私も床に座り込み同じく正座する。
「もういいよ、謝らないで。本当に本当に先輩の気持ちは嬉しかった。私も"ずっとずっと好きになってくれてありがとう"って、言いたかった。……もう顔上げて」
……確かに私の気持ち知っていながら、海斗先輩の車で送ってもらった直後、門扉前で告白するなんて残酷かも……。
あの時、相葉先輩の後方の運転席で待っていた海斗先輩は、一度も私を見ようとしなかった。
いつも車を出す時、笑って手を振ってくれていたのに、頑なにと感じるほど真っ直ぐ前を見たままチラリとも私を見ようとせず発進させたことを思い出す。
ふと過去の記憶から戻ってくると、いつの間にか靴を履いたまま少しだけ上がり正座して頭を下げてる姿に思わず走り寄りそうになるけれど、すぐに私も床に座り込み同じく正座する。
「もういいよ、謝らないで。本当に本当に先輩の気持ちは嬉しかった。私も"ずっとずっと好きになってくれてありがとう"って、言いたかった。……もう顔上げて」



