*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

でもそんなこと言えなくて、嘘付くのも嫌でうそぶいた目をしてみる。


「今動かすわけにいかない」


「何で? 類君がいるから? 気持ちって自然に動くもんでしょ。『わけにいかない』って、動いてる証拠じゃね?」


鋭い指摘にドキン! と固まり、見透かされてる目から即逸らしてしまう。


「動いて当然か……美愛ちゃん、大学の頃あいつ好きだったでしょ」


更に疑問形でなく当然の如くサラリと言ってのける先輩にもうどう返したらいいかわからず、ただただ驚愕の表情で見続けることしか出来ない。