*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

先輩は、笑って無邪気に答える私を見ながら、笑みをしまいこむ。


「有り得ねーマジ終わってるね。じゃあ俺と海では? ……その顔は、海だね」


ドキッ! として黙り込む私に、先輩は納得顔をみせた。

私は、完全に見透かされ答えに詰まり目をそらす。


「本当は、今日も来る気でいたしどっちが彼氏やら。……心動かない? 海みたいに超イイ男に看病されて」


とっくに動いてる……というより戻ってる。

大好きだったあの頃の気持ちにいとも簡単に……。

ううん、あの頃よりずっと近い距離感で居られて、もう封印なんて絶対に無理なくらいに……。