*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

「だから仕事以外は」


「先輩、もし私が会社で名前呼んだらどうするんですか? 好きな人に誤解されてもいいんですか?」


課長からの電話で一気に夢から覚めた私は、お帰りなさいの世界からお帰り下さいの世界になっていた。

熱に加え悲しみ、不安、不信感に支配され感情コントロールが上手く出来ずストレートに核心を付いてしまう。

そんな私に先輩はポカン……呆れたように笑う。


「美愛ってさ、超激ヤバなくらい鈍感」


「は? 鈍感なんて言われ……」


この前姉御に言われたか。

私の返事に更に何倍もの呆れ眼で上を向き失笑する姿にカチンときた。