*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

……たぶん課長からだ。

連絡し忘れていたことを必死に謝っている。

その口調からは、かなり親密な関係であることが読み取れる。

このやり取りは、私の胸にスッと亀裂が入る。

なぜなら嫉妬という名のナイフが刺さったから。

先輩は、私の病状を細かく報告し、二、三日休む事を伝えると息を付きながら通話終了。

なんとなく居心地悪そうに振り返り目をそらして机の上を片付け始めるが、慌ててお代わりを聞いてくる。

勿論食べる気なんて起きない。

いらないと首を振ると、頷いてまた横に座り続きを食べ始める。

……なぜ何も言わないの?

何も隠す必要ないじゃない。

課長に叱られたって笑って言えばいいのに。

……やっぱり課長と後ろめたい関係だから?