先輩……海斗さんが、好き。
どんどん気持ちが、あの頃に戻ってる。
目の前に近付く炎に自然と瞼を畳み掛けた時、静かな薄暗闇に小うるさいバイブ音が響き渡り、我に返ったようにふたり見つめ合う。
「……ごめん」
「……どうぞ」
私の言葉に身を翻し後ろのテーブルから携帯を手にした先輩の顔には、一瞬動揺が見られすぐに私をチラ見して玄関の方に歩いていく。
……女の人?
直感でそう感じた。
出来るだけ小声で話す先輩の背中を見ながらいとも簡単にこの胸はパステルピンクから暗黒色に塗り潰されていく。
どんどん気持ちが、あの頃に戻ってる。
目の前に近付く炎に自然と瞼を畳み掛けた時、静かな薄暗闇に小うるさいバイブ音が響き渡り、我に返ったようにふたり見つめ合う。
「……ごめん」
「……どうぞ」
私の言葉に身を翻し後ろのテーブルから携帯を手にした先輩の顔には、一瞬動揺が見られすぐに私をチラ見して玄関の方に歩いていく。
……女の人?
直感でそう感じた。
出来るだけ小声で話す先輩の背中を見ながらいとも簡単にこの胸はパステルピンクから暗黒色に塗り潰されていく。



