*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

「じゃあ記念にフォトフレームプレゼントするよ」


「そんな……自分で買いますよ」


昨日ゴチになったばかりだし、彼女でもないのに。

私が、申し訳ない顔で仰ぐと、先輩は優しい瞳を浮かべる。


「もうすぐ誕生日じゃん、プレゼント兼ねて今日のお礼に。……美愛が望むなら部屋中深紅のバラで埋め尽くす?」


先輩は、照れることなくサラッと言ってのける。


「本当にやる人いるんですかね?」


「……いると思う」


今の先輩なら本当に彼女にしてあげそう。

甘~い香りに包まれながら先輩に愛されまくる…… 想像するとつい唇が緩むけど、すぐに虚しさに侵される。