*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

「あの二人の幸せな笑顔……サロンやフェアでいつも見てる。きっと私達に自分達の未来を重ね合わせてるのね……」


羨ましい…… 今の私には、あんな眩しい笑顔出来やしない。

最近の私、類の前で心から笑ってる?

……そんなの聞くまでもない。

そんな自分が、寂しくて堪らなくなる。


「美愛ちゃん疲れた? 少し休憩しよ。飛ばしすぎたね。森さんイスお願いします」


ぼんやりして笑みが途絶えた私に、堀さんが声を掛けてくれた。

戸惑う間もなく森さんがアウトドア用のイスを用意してくれる。

そして堀さんと高崎さんは、すぐに飲み物を買いに行ってくれた。