*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

先輩の希望を聞いてみると「美愛の好きにしていいよ」 とのこと。

……はいはい。


「海斗さん、それ断トツNGワード。私は、それで新婦がキレるの山程見てきました」


「わかってるよ。面倒とか投げやりでなく、昔からの憧れ叶えてあげたいだけ。だって世界一幸せな顔みたいじゃん」


模範的解答に何も言えなくなる。

でも先輩が、本気で思っていると、その優しい瞳と幸せな口元から伝わってくる。

類ならまず投げやり派だろう。

その前にウェディングドレス着て類の隣にいるイメージなんて全く出来ない。

そんな現実に、昨夜の先輩の言葉が重くのしかかる。

でもタキシード姿の先輩とその隣にウェディングドレスの私は、極自然にイメージ出来るのが不思議。