*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

先輩は、離れて行く三人を見ながらまだ笑っている。


「でも美愛には、必要ないか」


「是非三本で」


先輩に三本指を立てて笑っておねだりすると"仕方ないな……"って顔して笑ってくれる。


「これ以上綺麗になると困るな……ますますライバル増える。……明日も明後日もずっとここにいて」


先輩なりきりすぎ。

僅かに切なく染まる瞳で隣に寄り添う先輩から、急に柑橘系の爽やかな香りが鼻をくすぐる。

先輩にぴったりの香り…… まさか青龍パワーにあやかり突然香りが湧き出る体質に?

この人間離れした美貌なら、青龍さえも虜にして有り得るかも。