*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

「……風が、気持ちいい」


「……うん。空も空気も澄んでいて心が洗われていくよう。……美愛」


呼ばれて先輩を見上げると、先輩の少し冷えた唇がいきなりオデコに触れた。


「……」


「指示だよ」


私が、目を丸くして見つめ続けると、今までで断トツの照れ顔で背を向け橋を戻り行く。

……やっぱり先輩、相当頑張ってる。

例えオデコでも人前で簡単にキス出来る人じゃない。

そういう私も真っ赤。

堀さん達を横目で見ると、笑って親指立ててる。

そして橋を戻るよう指示を出してくる。

……オデコでこんな照れくさいなら挙式で唇なんて絶対無理。

どうかどうか引き画でありますように。