*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~

……そこ否定するとこ!

美愛だから楽しいって。

でも本当は、もっと大人女子のが先輩にはお似合い。

テンション急下降で橋に足を踏入れると、堀さんに真ん中で止まるよう指示される。

指示通り立ち止まると、先輩と堀さんはまだ橋の手前で話中。

ポーズの指示?

話終えそれぞれの持ち場への移動中、先輩は私と目が合うと少し目を泳がせ空を見る。

察するに私に言えない指示?

よいしょしまくれとか?

あからさま連発だと逆効果ですよ。

そして隣に来る直前、私に目を向けると急に顔色を変える。


「どうした? 急に冴えない顔」


「……私が新婦……何でもないです」


作り笑いしながら首を振るけれど、先輩は見逃してはくれない。

じっと私を見下ろしたままでいる。