僕の命を、明日の君に。




クローゼットを開けると父の衣類や小物はすべて無くなりがらんとしていた




母は膝から崩れ落ちる




「どうして…っ」




そして先ほどの自分とは比べ物にならないくらいの大声で泣いていた




その様子をドアの近くで見ていた自分は




「お父さんはもう帰ってこないの?」




と来ている服の裾をぎゅっと強く握る





あの時、なんとなく父の顔付きで感じ取っていた







ーーー父さんにはもう会えないんだ