「幸ちゃんどうしたの!」 「父さん…っ…がっ…」 母の顔を見た途端涙が溢れた うまく声が出せない 「出てっ…いっ…ちゃった…」 絞り出すような声で父がどこかへ行ってしまったことを伝える 母はそんな自分の言葉に顔色を変え自分の肩を抱きながら早足で家に入る そして真っ直ぐに向かったのは父と母の寝室