「ねえ、生まれ変わりって信じる?」 彼女はいつもこう聞いてきた 「いや…」 そして自分はいつもこう返す 生まれ変わってもまた一緒にいようとか 生まれ変わったらあの人になりたいとか そんなの無理に決まってる 前世の自分が何だったのかすら覚えていないように、来世の話をしたところで来世の自分も今の自分を覚えているはずがない