「 ごめんなさい、お母様…。

私、まだちゃんと恋をしたこともないの。

なのに婚約者を選ぶなんて…出来ません。

ごめんなさい。 」


私の言葉を聞き終わったお母様は、

一段と笑顔になった。


「 でももう呼んじゃってるのっ 」


「 ………へっ…? 」


楽しそうに言うお母様に、

思わず変な声が出た。


そんな私の髪に触れ、軽く髪型を整えてから

お母様は、近くにいたお手伝いさんに、

呼んできてくださる?と声をかけた。




3分も待たずに、私の目の前には、

8名の男性が現れた。