「なんだよ、梢。そんなの全然関係ねぇし、気にしないよ」

「え!」

私の祈りが神様に届いたのか、優太はパタパタと手を振って優しく笑った。

「俺は、梢が好きなんだ。だから、そんなの関係ないよ」

ーーーーーードクン!

優太が優しいことは知っていたが、私の汚い部分まで受け入れてくれる彼に、恋愛感情がますます肥大化する。

ーーーーーー優太。私も、全てを受け入れてくれる、君が好きだよ。

彼からの告白はこれで二回目だったが、一回目のときよりも喜びが大きかった。

「私も、優しい優太が好き」

私は潤んだ瞳で、彼に想いをぶつけた。

「本当か!」

優太は顔を真っ赤にして、私を見つめる。

このうれしそうな彼の表情も、私の記憶にはしっかりと残っている。

「うん、本当だよ」

「梢、大好きだ」

優太はそっと私の頬に触れて、微笑んだ。

ーーーーーードクン!

また、私の心臓がドクンと跳ねた。

優太ともう一度両思いになれて、私はうれしかった。