タイムリープ

「犯人、捕まってよかったな」

「え！」

カレーライスを食べてると、突然、優太が私の目をまっすぐ見て言った。

ーーーーーードクン！

彼と目が合って、私の心臓がドクンと跳ねた。

彼の澄んだ瞳と私の瞳が合うのは、これで二回目だった。

「そうだね」

私は、笑って答えた。

「俺、清水のこと心配してたんだ。もし、この犯人が捕まらなかったら、俺はもう、清水と会えないような気がしたんだ」

彼がしんみりとした声で心配してくれるのも、私の記憶にはまだ新しい。

ーーーーーー幸せ。私、今が一番幸せ。

詩織が生きてる時に戻れ、彼の声を再び聞いて、私は心からタイムリープしてよかったと思った。