大通りの角を曲がり、長いアーケードを抜け、いつの間にか人気のない通りに出ていた。 そこにはホテル街が広がっていた。 おれはつないだ手を離して、今度は美咲の肩を抱き寄せた。 それから、目の前にあるホテルの入り口をくぐった。