ようやく、おれが降りる階へ着いて扉が開いた。 扉のそばに陣取っていたおれは、転がるように飛び出し、左右を見渡した。 そこはレストラン街だった。 どっちの方向にあるかわからないが、とりあえずメールで指示されたインド料理のレストランを探す。 そして、その店が見つかり、とうとう扉の前に立った。 この中に、おれの「運命の相手」がいるかもしれないのか…… 店の扉を開けて、その中へ足を踏み入れた。