今のおれたちは、親たちに振り回された子どもじゃない。 自分たちの意志があれば動くことができる、大人になった。 すぐには一緒になれなくても、そうなるまでには困難が伴おうとも、おれはもう美咲から離れない。 もう二度と、美咲を離さない。 それに、離れられるわけがない。 なぜなら、おれはわかったからだ。 美咲がおれの、探し求めていた「片割れ」だということを……