「子どもがいるのか⁉︎」 声が上擦(うわず)っていた。 おれの母親の再婚相手の気持ちが、今、初めて、リアルに実感できた。 彼らが結婚したとき、母には中学生のおれという息子がいた。 ……それでもいい。 美咲が抱えるすべてのものを、おれも一緒に抱えようと即座に決意した。