美咲はおれをまっすぐに見つめた。

「……死ぬほど……好きよ……
ずーっと昔から……」

おれはたまらず、腕の中の美咲をぎゅーっと力いっぱい抱きしめた。

「……だったら、おまえ、旦那と別れろ」

おれは低い声で美咲に命じた。

「だけど、あたし……子どもが……」

美咲がおずおずとした目でおれを見上げた。