「だって頑張って作ったんだろ?」

「そうだけど、地面に落ちたものなんて食べちゃダメ!あたしがまた作るから」

「ふーん。じゃ、こんどはビターなガトーショコラが食べたい。」

「わかった。」


あたしは微笑んだ……。
彼もあたしを見て微笑む。



ああ、あたしの好きな笑顔だ。



「梨花。」


優しくあたしの名前を呼ぶと甘いセリフが飛んできた



「可愛いよ。」



バレンタインまでの短い期間……


早く可愛いって言ってほしいって思ってた。


でもようやく言われた
ようやく努力が実を結んだ


あたしこれからもあなたのために可愛くなるね?


だって、あたし……あなたの彼女なんだもん!






*end*