フランキンセンス!
目を閉じて、深く吸い込んでみる。

先生の笑顔が浮かんだ。

「大好きだよ、僕の大切なツインソウル!」
そう聞こえた。

先生がこのエッセンシャルオイルに魔法をかけていたのだろうか。

「わたしも大好きよ、わたしの大切なツインソウル!」
姫も心の中で呟いた。

すると、「ありがとう」という先生の声が聞こえた。

「先生。わたし、先生と会話できてるの?」
思わず心で叫んだ。

「そうだよ。この香りの中に、僕たちはいつも一緒にいる。僕と話したいときは、フランキンセンスの小瓶を開けてみて」