そして、僕は君にうそをついていました。

君の小説を、ずっと前から読んでいたこと。

もちろん君が書いていることは知らなかったけれど。

でも、僕は君の小説が好きだった。


君はうそばかりだと言っていたけれど

そのうそは、きっと僕や、たくさんの人を救っていると思います。

君の小説には君がいる。

君の考える、喜びや、悲しみや、優しさがある。

それはうそじゃない。


君の才能です。