スマホはあっさり返ってきた。
少し小言でもあるかと思ったが、それも特になし。
まるで流れ作業のようにさっと返された。
それほどスマホを没収されている生徒は多いということかもしれない。
「…………さ、て」
スマホは返ってきたし。
女子バスケまでは時間があるし。
ちょっと更新しようかな。
昨日はそんな気分にはなれなかったけど、一晩寝たら少し落ち着いた。
あの人は冬室くんではなかったけれど、私の小説を必要としてくれているのは変わらない。
それならば、やっぱり応えてあげたい。
私はいつものようにアプリを開く。
いつものようにたくさんのコメント。
「………ん?」
その中に明らかに異質なものがあった。
コメント主は、見たことのない名前の人。
普通、コメントは小説作品へとレスポンスのような形でつけられる。
だが、その異質なコメントは、小説だけでなく、ある読者に対してもレスポンスを飛ばしていたのだ。
レスポンスの先は………あの人。
いつものように自身の病気について、感想とともに語っていた。
そして、そんなあの人に宛てられたレスポンスの内容は
『このユーザーはうそつきです。
本当は病気でもないくせに、人気小説に自分を重ねたコメントばかりつけて、注目をあびようとしています。
他の小説にも似たようなコメントをたくさんしています。
どうかだまされないでください』
(…………え?)
少し小言でもあるかと思ったが、それも特になし。
まるで流れ作業のようにさっと返された。
それほどスマホを没収されている生徒は多いということかもしれない。
「…………さ、て」
スマホは返ってきたし。
女子バスケまでは時間があるし。
ちょっと更新しようかな。
昨日はそんな気分にはなれなかったけど、一晩寝たら少し落ち着いた。
あの人は冬室くんではなかったけれど、私の小説を必要としてくれているのは変わらない。
それならば、やっぱり応えてあげたい。
私はいつものようにアプリを開く。
いつものようにたくさんのコメント。
「………ん?」
その中に明らかに異質なものがあった。
コメント主は、見たことのない名前の人。
普通、コメントは小説作品へとレスポンスのような形でつけられる。
だが、その異質なコメントは、小説だけでなく、ある読者に対してもレスポンスを飛ばしていたのだ。
レスポンスの先は………あの人。
いつものように自身の病気について、感想とともに語っていた。
そして、そんなあの人に宛てられたレスポンスの内容は
『このユーザーはうそつきです。
本当は病気でもないくせに、人気小説に自分を重ねたコメントばかりつけて、注目をあびようとしています。
他の小説にも似たようなコメントをたくさんしています。
どうかだまされないでください』
(…………え?)