やがて、とある傾向のコメントが増えた。


『最近、話が矛盾してない?』
『本当に実話?おかしいし』
『うそつき乙』


………それは、ある意味当然の感想だった。

決めていたラストを変えようとしているのだから、矛盾は出てしまう。

それまでは好意的に読んでいてくれていた読者の中に、少しずつ批判をする人が増えてきていた。


それでも、私はストーリーの変更をやめるつもりはなかった。


あの人から毎回コメントがつくから。

こんなにも楽しみにしてくれているから。

こんなにも支えにしてくれているから。

私だけだ。

きっと、あの人を理解して、支えになれるのは

私と、私の小説だけだ。



ーーーーそんなとき、一件のコメントがついた


それは私が小説を書き始めたころから読んでくれている人で、いつもイイネしてくれていた。

でもコメントは初めてだった。

内容はシンプル。


『更新が多くて嬉しいですが、心配です。無理していません』


(……無理?)


無理なんてしていない。

だってやり甲斐があるもの。


この小説は、必要とされているのよ。