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「…………」


夜になっても更新する気が起きなかった。

スマホを握ったまま、ベッドに転がり、天井を見つめる。


「みんな…うそつき」


クラスメイトも。

昔の友達も。


………冬室くんも?


「冬室くん……本当に私のこと好きなのかな」


中学での体験をハッキリ思い出したからか、やっぱり彼の気持ちを疑ってしまう。

だって……私のどこに好きになれるところがあるというのだろう。


 
「……もう、やだ。苦しい……」


胸が苦しい。

そして、ものすごく寂しい。


最近、冬室くんと一緒にいることで少しは忘れられていた寂しさが、どんどん膨れ上がっていく。


ーーーこわい。


「………っ」


私は無意識のうちに、小説投稿のアプリを開いた。

更新する気が起きないといいながら

やっぱりこの場所を求めてしまう。

そして、私に送られてきたたくさんのコメントを見てホッとする。


……私は、この場所で求められている。

たくさんの人に。


「……やっぱり更新しないとな」


そう思いながら、まずはコメントのチェック。


すると、やっぱり例の人からコメントが来ていた。