ー・・・きっかけは実に些細な事だった。

 今から遡ること半年前・・・

 
 私は街一番の有名私立の高校受験に失敗し、隣町にある田舎の高校に入学。

 
 偏差値40以下の公立校で、その時の私は長い黒髪に前髪を眼の位置まで垂らし瓶底レンズの黒縁眼鏡を掛けていた。


 最初のうちは成績も良く地味な見た目も合間ってクラスでは目立たない、おしとやかで清楚な模範生を演じていた。