思ったことを口にした
それだけのこと

顔を赤くして、眉間に皺を寄せながら
ニヤリと笑いを堪えて笑う

「やべぇ/////」


なんなんだこの反応は…




そういえば…



私は、土方と君菊をくっつけようとした
どうやって!?







翌日、沖田にその事を問うと

「惚れ薬を狐に貰ったそうですよ」



なるほど!!



「藤堂!狐に会いに行くぞ!!」



狐なら、命の事を知っているはず

私は、縁結びの狐の処へ藤堂とやって来た


「狐さん!紅音を完璧な人にするには
どうしたらいいんですか!?」


狐に藤堂がすがりついた


「人になりたいのか?」

「ああ」

「命は…人には、なれぬ
子を産み、果てるのみ」

「子を望まなかったら?」

「100日」



答えは、変わらなかった



「藤堂 私は、春が待ち遠しい
人になりたい気持ちは、変わらない
このまま生きる何百年より
100日を望むままに生きたい
痛みしかない私の心を
仲間の皆が癒してくれる
心だけじゃなく、全てに触れたい
楽しみで仕方ないのだ」


人になることは、別れを意味している


だからこそ、藤堂は涙を流してくれる
悔しそうに握った拳が震えていた


そんな藤堂の姿を見ても、微笑んでしまう



「私は、幸せ者だな
ありがとう藤堂」




新選組にいると

ひとりじゃないと感じられる







ここにありたいと

願わずにいられない