翌朝




目覚めた紅音が、土方の腕から
抜け出し

はぁー と、一息



ふと、土方の部屋にある物に目が行く




そして…




他の物にも



土方の物には、赤い糸がついた物が多く

防具なども赤い紐が使われている




蒼を連れて
土方の部屋を出た紅音は、近藤の部屋を
目指した



「近藤!!!」


「おや!おはよう」


「聞きたいことがあるんだ」


「なんだい?」


「土方とのつき合いが1番長いのは
近藤だろ?」


「そうだが」


「土方は、なぜ赤いものつけてる?」


「昔から、好きらしい
出会った頃には、つけてたよ
目立つから、良い目印になるってね」


「近藤……私をどこかに匿ってくれ
土方とは、一緒にいられない!
土方とは…会ってはいけないんだ!」



「紅音…落ち着いて!
歳と朝、顔を合わせたかい?
まず、朝餉を食べようか
そして、話をするからと歳に言っておいで
部屋にいなかったら、また大騒ぎだ」



「近藤…」



「俺に呼ばれていると言えばいい
2人で、話しをするからと」


「わかった」