年明け早々、戦が始まった


紅音は、蒼を抱き部屋で蹲る





「蒼… 怖い… 皆が怪我したら嫌だ」


ペロペロと紅音の手をなめる




すでに、握り飯とお茶の用意が出来ている

怪我治療の支度も整えている



しばらくすると



「紅音、頼んだで!」


怪我人が運びこまれ、山崎は紅音に託した


力強く頷くと傷の手当てを始めた



力を使えないもどかしさを感じながらも
松本と山崎に仕込まれた
手際の良さを十分に発揮した



休む暇なく次々と運ばれる怪我人を
励まし、治療を続けた