三浦くんは、特に動揺することも照れることもなく、あっさりと答える。
「ちがうよ?友達」
それでもお姉さんはまだ納得していないのか、テンション高めな声を出した。
「そっかぁ。でも、孝弘くんが女の子連れてくるなんて初めてじゃない?俊弘に報告しなくっちゃねぇ?」
ふふっと笑って私にも笑顔を向けると、彼女は奥へと引っ込んでいった。
残された私たちの間に流れる気まずい空気なんかおかまいなしに……。
「あ、なんかごめん。あの人、俺をからかうのが趣味なんだよ」
ごまかすように笑いながら、三浦くんは肩をすくめる。
だから私も普通にしなくちゃとあわてて愛想笑いをしてごまかした。
「あ、全然!気にしてないから。た、楽しいお姉さんだね?はははっ……」
ひきつった笑いに気づかれたくなくて、さっき置いていってくれたグラスのお水を一口飲み込む。
その瞬間――
「美味しい……」
思わず出てしまった言葉。
ただの水じゃない、レモン水だ。
「ちがうよ?友達」
それでもお姉さんはまだ納得していないのか、テンション高めな声を出した。
「そっかぁ。でも、孝弘くんが女の子連れてくるなんて初めてじゃない?俊弘に報告しなくっちゃねぇ?」
ふふっと笑って私にも笑顔を向けると、彼女は奥へと引っ込んでいった。
残された私たちの間に流れる気まずい空気なんかおかまいなしに……。
「あ、なんかごめん。あの人、俺をからかうのが趣味なんだよ」
ごまかすように笑いながら、三浦くんは肩をすくめる。
だから私も普通にしなくちゃとあわてて愛想笑いをしてごまかした。
「あ、全然!気にしてないから。た、楽しいお姉さんだね?はははっ……」
ひきつった笑いに気づかれたくなくて、さっき置いていってくれたグラスのお水を一口飲み込む。
その瞬間――
「美味しい……」
思わず出てしまった言葉。
ただの水じゃない、レモン水だ。

