――ひまつぶし……そっか、そうだよね?私を誘ってくれたのも、たまたま会ったからで別に深い意味はないんだ。
「あ……じゃあ、少しだけ……」
おずおずとそう返事をすると、三浦くんは、ほんと?良かった!と、うれしそうに笑った。
そんな姿を見てるいると、なんだかまたかんちがいしそうになる。
――ただのひまつぶしだって言ってたじゃん!かんちがいするな!自分!
自分の中でそう納得させて、三浦くんにうながされるまま、私は店内へと足をふみいれた。
そんなに大きくない店内と可愛らしい内装は、わりと好みだったりする。
外観も可愛かったけれど、真っ白な塗りっぱなしみたいな壁に、ミント色の窓枠とか棚がアクセントになっている。
外観とは反対の色味になっていて、少し落ち着いた色の木目の床もいい感じだ。
あちらこちらに置いてある観葉植物の緑も白い壁によく映えて、優しくて素敵なお店だった。
客席もテーブルが四つほどと、あとはカウンター席があるくらいのこじんまりした感じで居心地もよさそうなのがわかる。

