「ねぇねぇ、美羽。クリスマスはさ、夏帆と由宇ちゃんと四人でパーっとやりたいね?」



「んー?そうだねぇ」



「どこでやる?さすがに美羽のうちじゃ迷惑だし、うち誰もいないからその日だけみんなで泊まるとかどお?」



「あー、いいんじゃない?楽しそうだし」



ベッドの上で雑誌をめくりながら寝そべる私に、愛里はベッドに寄り掛かってガンガン話しかけてくる。


それぞれが別々のことをしながら話すのは珍しいことじゃないけど、今日の愛里はいつもよりテンションが高い。



「パーティーグッズを買いにさ、ハンズとか行かない?駅ビルに入ってるから遠くに行かなくてもいいし」



「うん、別にいーよ?」



ほんとはちょっと行きたくない。


ていうか、クリスマスパーティーとかもやる気分じゃなかった。


適当に相づちを打ちながら、やる気のない返事をする私に、よく愛里がキレないなぁなんて、思ったりする。


由宇ちゃんは五十嵐くんとラブラブだし、夏帆ちゃんは前にコクられた先輩と最近付き合い始めた。