なんだか今朝家を出たときの元気がうそみたいに、体が重い。
おなじ学校に向かう生徒たちが、私と愛里の横をどんどん追い越していった。
このままじゃ遅刻しちゃうかもって思うのに足が思うように進んでくれない。
「美羽、大丈夫?顔、真っ赤だよ?」
愛里が心配そうにそう聞いてくれる。
「うん、ちょっと暑いかも……」
呼吸が、少し浅い気がする。
顔が火照って、くらくらしてきた。
愛里が私の腕をつかみながら、ゆっくりと誘導するように歩いてくれる。
もうすぐ学校に着くってときに、私の体はグラリとかたむいた。
視界が揺れる。
なんだか水の中みたいにゆらゆらと。
耳に入るたくさんの人の声は遠くて、何を言ってるのか聞き取れなかった。
美羽!っていう愛里のあわてた声だけが、耳にひびく。
意識を失う瞬間に、ドサリとだれかの腕に支えられた気がしたけれど。
それは一番近くにいた愛里のものだと思ってた。
おなじ学校に向かう生徒たちが、私と愛里の横をどんどん追い越していった。
このままじゃ遅刻しちゃうかもって思うのに足が思うように進んでくれない。
「美羽、大丈夫?顔、真っ赤だよ?」
愛里が心配そうにそう聞いてくれる。
「うん、ちょっと暑いかも……」
呼吸が、少し浅い気がする。
顔が火照って、くらくらしてきた。
愛里が私の腕をつかみながら、ゆっくりと誘導するように歩いてくれる。
もうすぐ学校に着くってときに、私の体はグラリとかたむいた。
視界が揺れる。
なんだか水の中みたいにゆらゆらと。
耳に入るたくさんの人の声は遠くて、何を言ってるのか聞き取れなかった。
美羽!っていう愛里のあわてた声だけが、耳にひびく。
意識を失う瞬間に、ドサリとだれかの腕に支えられた気がしたけれど。
それは一番近くにいた愛里のものだと思ってた。

