由宇ちゃんたちのあとを追うように、私と三浦くんは一緒に歩いていた。


でもどんどんその間ははなされて行って、とうとう二人の姿を見失ってしまう。


なれない下駄は、もともとどんくさい私の足をさらにおそくして、三浦くんにも迷惑かけちゃってる気がして申し訳ない気持ちになった。



「あれ?丸山、もしかして足、痛いんじゃない?」



「え?」



そう聞き返すと同時に、三浦くんが私の視界からサッと消えた。


そして次の瞬間にはもう、彼は私の足元にひざまついて、私の足にそっと触れていた。



「――っ!」



――ちょっ、ちょっと!ええっ!待って待って!



おもわず足を引っ込めようとしたけど、しっかりかかとをつかまれていて、下駄を脱がされてしまう。



「あぁ……やっぱり。そうとう痛かったろ?皮がめくれて真っ赤になってる」



たしかになれない下駄で歩いたせいか、痛いなとは思ってた。


それにみんなより歩くのがおそくて、無理しちゃってたかもしれない。


でも、必死だったからそんなことになってるなんて思ってもみなくて……