きっと私がだれかに誤解されたりしても、ちゃんとかばってくれるんだろう。


そんな安心感が三浦くんにはあるのだ。


顔を見上げて、うん、と返事をしながら大きくうなずくと、三浦くんは、良かったと言って袖に手を入れながら、うれしそうに私に笑いかけてくれていた。


その顔にドキリとしておもわず目線を下げる。


隣に並ぶ三浦くんはカフェで会ったときよりも少し身長が伸びたような気がした。


浴衣を着ているからなのか下駄をはいているからなのかはわからない。


でもいつもに増して大人っぽく見える彼に、私は自分の心臓の音が聞こえるんじゃないかと思うくらい、ドキドキしていた。