初恋マニュアル

瞬時に感じたのは、また例のモヤモヤする気持ち。


由宇ちゃんのことを知ってたってだけなのに、それだけで胸がズキンと痛んだ。



「なんだ、三浦の知り合い?」



五十嵐くんはものめずらしそうに私をながめながらそう言った。



「あぁ、同じクラスなんだよ」



「じゃあ、須藤と一緒?」



「そ、仲良しなんだよね?」



一瞬、ドキドキしたのは、三浦くんと仲良しだって言われたのかと思ったから。


だけど、話の流れを考えれば、愛里のことだってすぐわかる。


変なかんちがいをしたことがはずかしくて、私は小さくうなずくことしかできなかった。


同時に五十嵐くんも、愛里のことは知ってるんだと、ぼんやり思う。


そういえば、愛里も五十嵐くんと仲がいいみたいなこと言ってたっけ。


由宇ちゃんのこと頼むくらい、二人は親しいんだろうか?



「そうなんだ?なんか、意外」



「え?なにが?」



「や、須藤と全然タイプちがうから」