ずっと連絡をくれなかったから?それとも、ほかの友達とカラオケに行くのを見てしまったからなんだろうか?


前みたいに無条件に愛里が大好きだったころとは、何かがちがっていた。


愛里しかいなかった自分に初めてできたほかの友達の存在は、私の心を大きく占めてるのかもしれない。


そして愛里に依存していた自分が、少しずつ自立できてる証拠なのかも……


複雑な思いをかかえながら、私はあいまいにほほえむと、持ってきていたもう終わってる宿題を、机の上にゆっくりとひろげはじめた。