綾瀬先輩が口を開く。
「優里菜ごめんな。気づいてあげられなくて。優里菜のことは好きだよ。でも優里菜のこと妹のように大切なことは今も変わらない。俺のこと、好きになってくれてありがとう」

僕が言うのもなんだけど、綾瀬先輩ってかっこいいな。

「う…ん。それだけ言いたかったの。私こそありがと…翼、先戻ってて」

「おう!」

綾瀬先輩は、屋上から出ていった。

「うっ…く…翼ぁ…」

僕は、如月さんのとこに行き如月さんを抱きしめた。

「…僕の胸で泣いていいよ」

如月さんは僕の胸で泣きじゃくった。
泣いてる如月さんを可愛いと思う僕はおかしいのかな。