「あおいー!!!」どこかから呼ばれたのだ。

私は慌てて声のした方を探した。

すると、そこに居たのは入学してすぐに会った時から今までずっと1番お世話になった先輩たちが居た。

「こっちに来ーい!」

そう日向先輩に呼ばれ、私は部室棟まで走って行った。

そしたら、3人から私の名前と高校の名前が入ったタオルを貰った。

嬉しくて、でももう一緒に部活がほとんど出来なくなると考えると涙が溢れてきた。

それを見た先輩たちは、私に「ありがとう、俺らのマネージャー。葵は、あと一年間ある。俺らが居なくなって一人で大変かもしれない。でも、いつでもどんな時でも頼っていいからな。遠慮なんかするなよ。ありがとう葵、俺らにとってはものすごく大切な存在だったよ。」

そんなこと言われたら、ますます涙が止まらなくなった。

「私も、先輩たちと出会えてよかったです。
あの時、会えてなかったらこんないい思い出は出来ることがなかったと思います。ありがとうございました!!」

最後のお礼は、泣いてるけどそれでもとびっきりの笑顔で言った。

そしたら、3人とも「おう!」って返してくれた。

そして、『雷先輩と海斗先輩は俺ら戻るな!』そう言ってグラウンド戻って行った。

日向先輩と二人きりになり、少し時間が立った時だった。

「いいマネージャーだったよ。
でも、俺が葵をマネージャーにした1番の理由はあのぶつかった時俺、お前に一目惚れだったんだ。知らないだろ?笑」

『そんなの知るわけないじゃない笑』

日向先輩とは、二人の時だけ敬語じゃなくて普通に話そう。と前に言われたので敬語で話すのはやめた。

「だよな笑 それで、俺はそばに置いておきたい。 だから、マネージャーにならないか?って誘ったんだ。 なぁ、葵俺の名前と葵の名前繋げたら何になると思う?」

『え、それって日向と葵を繋げるの?』

「そーだよ。」

『あ、ひまわり?ひまわりって、向日と葵って書くよね?』

「そう、かっこよくないか?二人を繋げたら向日葵。正式に言うと、俺の名前を反対にしなくちゃいけないけどな笑」

『あ~、言われてみればそうだね!笑』

「うん笑 ………で、俺さお前のその笑顔大好きなんだ! 俺だけの笑顔にしてもいい? 葵、俺が好きだって言ったらお前は困るか?」

いっとき間が空いて言われた言葉に私はびっくりした。

だって、日向先輩への想いは片想いだと思っていたから。

でも、両想いだった!!

『私も、初めて会った日から日向先輩に一目惚れなんだよ。

でも、私ずっと片想いだと思ってた笑

先輩、好き。 私から言っちゃだめなんだろうけど、それでも好き。』

「なぁ、葵俺と付き合ってくれないか?」

『ねぇ、答え知ってて聞くのやめてくれない?笑 私、おっけーしか出すつもり無いから。笑』

「言うと思った笑 これからは、俺がお前をどんな時でも守るからな。 俺、お前にベタ惚れだって自分でもわかるくらい重症だ笑」

『前から重症でしょ?笑 大好きだよ先輩、日向これからも好きでいさせてね。』

「あぁ。」