「雷、お前っそんな言い方はないだろ?」

と、日向先輩が突っ込みまた私に話しかけてきた

「あの、こんなこと聞くのおかしいかもだけど、名前何て言う?
 俺は、藤井 日向だ。その隣の背の低いやつは海斗、そしておしゃれに制服着こなしてる違反しそうでしないこいつは、雷だ。」

「俺は、背低くない!お前らが高いだ『俺は、違反してなんかないぞっ!』…」

あ、二人とも被っちゃったよ。

そうだ私の、名前言わなくちゃ。

「私の名前は、上田 葵です。先輩、ぶつかってしまってすいません…。」

「あぁ、いいよ! それよりさ、葵いきなりだけど何か部活には入るの?」

怒られるっ!そう思っていたのに、返ってきた返事は予想と全然違うことだった。

「え、部活ですか?部活は、今はマネージャーをやろうかと思っています…。」

「マネージャー?!じゃあさ、野球部に入らない?野球部は、俺らみたいなやつばっかりだけどめっちゃ楽しいし、きついけどその分やりがいがあると思うんだ!」

マネージャーという単語にすっごいみんな反応した 笑

きついけどやりがいがあるのか。

いいかも!でも、野球よく分からないからな…

「野球、私よく分からないんですけどそれでも…出来ますか?」

野球のことを知らないって知ったら、諦められてしまうかもととても怖かった。

でも、やっぱり先輩たちは私の予想を遥かに超える返事を返してくる。

「ルールとか分からなくても俺が教えてやる!大丈夫、俺が何とかしてやるよっ!」

自信満々で答えてくてた日向先輩に、私は"ついて行ってみよう。この部活で頑張ってみよう。"そう思えた。

「私、野球部のマネージャーになってもいいですか?
 日向先輩の言葉を信じて頑張ってみようと思います。」

すると先輩たちは…

「ほんとにかっ?!やったな!!」

『「よっしゃー!」』

3人ともものすごく喜び、それでも雷先輩と海斗先輩はやっぱり言いたいことが被る 笑

「これから、よろしくお願いします。」

そう言って、野球部との練習の毎日が始まった。