先生...好きです 【短編作品】

「先生?あたしね、先生の事が好きだよ。」

先生はその一言に

「えッ?」
としか言ってくれなかった

やっぱり無理だよね...

先生と生徒だもんね。

ごめんね、先生...

分かっていたけど悔しくて涙が出そうだった
この場から立ち去りたくて
準備室を出ようとした

その時


後ろから
『ギュッ』
と抱きしめられた


あたしは何が起きているのかわからなかった。

「先生....?」

「さくら、俺もお前のことずっと好きだった。けど、さくらは生徒だからこの気持ちを抑えてた。」


嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて.....

溜め込んでいた涙が溢れてきた。

先生はあたしの顔を見てから
優しくキスをした
触れるだけのキス。

それでも嬉しかった。

そして
「俺と付き合ってください」
先生が言った

もちろん
「は...い...」
泣いてるせいか
言葉にはなってなかった


今日から禁断の恋とやらはじまりました..