翌朝。
雲ひとつない、快晴だ。
いつものようにるいが待っている。
「暑いねー」
「だな」
沈黙が続いても、会話が続かない話題でも。
もう慣れてるし、話題探さなきゃっ!!ってことにはならない。
それが心地いいんだ。
「お!奏と雅じゃん!はよー」
「ういと瑠衣雅かーはよー」
「ういーー!!」
「かなー!」
あたしたちは抱き合う。
その様子を、るいと雅はぽかんと見つめる。
「何かあったのか?あいつら」
「知らね」
るいと雅はそそくさと行ってしまった。
「あっ!置いていくなんてひどーい!」
「うい、追いかけるよ!」
「うんっ!」
あたしはるいめがけて走る。