学校に着くと、靴箱を開け上靴をとる。
もう紙切れなんて入っていない。
あの日の翌日から、何もなかったかのようにすっからかんになった。
「うい、おはよー」
「かなおはよー」 
「雅は?」
「まだ来てないみたいだねー」
あたしたちははははと笑い出す。